セーラームーン模写

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はじめまして。Xyloniteです。

最近セーラームーンにハマり、その雰囲気やスタイルに圧倒されセーラームーンを描きたくなりました。そこでセーラームーンをモチベに、以前から上手くなりたかったお絵描きを練習しています。ここでは、自分が絵を勉強するために描いた絵や見たサイトなどをメモしていきたいと思います。

今回は、練習のため

【美少女戦士セーラームーン】「セーラームーン☆」イラスト/コハル [pixiv] 

を模写させて頂きました。冒頭の絵が、今回の模写の成果です!

 

今回学んだこと

今回は

  • 線画。鉛筆ではなくペンツールを使った線。筆圧による線の太さの緩急による勢いの表現を手で会得する。「正確な」線ではなく、がたがたしない、迷いのない線(イラレベジエ曲線のようなもの)を描く。
  • ぼかしツールによる塗り。目のグラデーションは、3種類の色を油彩でベタ塗りしたものをぼかす。他のグラデーションも同様。顔のグラデーションは、薄い水彩で描いた後にぼかす。

を学びました。

線画

この絵を模写する前に描いた最後の絵が次の絵でした。(アイコンに使っているものです。)

よく絵を描く友人に相談した結果、「線画で魅せる方法を学んだほうが良い。ペンツールで、筆圧で線の勢いを出す方法を学ぶべし」と言われました。

www.pixiv.net

上手い線を描く上でのお手本については、以下の動画に非常に影響を受けました。

www.youtube.com

この方はプロのアニメーターとしての経験がある方らしく、下書きから迷いなく線を引いています。描かれた絵を見て、「この線はどのような手の勢いで引いたのだろうか」というのが連想できるような線が、「上手い」と感じる線だと思いました。

そこで線画の実践のため、美少女戦士セーラームーン原作11巻の「カサブランカ・メモリー」のシーンの一つをトレスしました。(これはかなり好きなシーンで、名シーンです…是非読んでみて下さい…!)ここではペンツールを使いこなすことが目的だったので、模写ではなくトレスをしました。

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線を描くときに意識したのは、線の始点、終点、そして軌道を考え、手をどう動かせば良いか正確にイメージし、線を描いてみて、実際に思い描いた線と同じだったか?同じならそれを保ち、違ったなら思った通りの線を描けるようにする、という事を最も意識し、トレスを行いました。絵が上手い人は、シャッシャッと「きちんとした」線を描いていくイメージがあります。そのイメージ通りになるためには、自分がイメージした線を描くという、今回意識したようなことを意識して描いていく事が必要なのだと思ったのが、今回の最も大きな収穫の一つです。

そのため、この線画の練習にあたっては、ペンツールを使うときはなるべく消しゴムツールでの修正に甘えず、一筆書きで自分の線を描くことに専念しました。

一方、後の模写では、鉛筆ツールでラフ画を描くときにはトライ&エラーを沢山しました。しかし、ラフ画後にペンツールでペン入れをする時はなるべく修正なく線を描くようにしました。

 

ここで、ペンタブとある程度友達になったところで、いよいよ冒頭で紹介させていただいた画像の模写を開始しました。

まずラフを作成(メイキング1枚目)した後、元絵を見ず模写ラフのみから線の緩急を描けるようにするため、太い線・細い線をラフに含めました(メイキング2枚目)。

続いて、ペン入れをしました。3枚目が描けた時点で「完璧だ…!」と思っていたのですが、友人に「あごのラインを直してみたら?」と指摘され、顔のラインを直しました(メイキング4枚目)。自分で描けて感動した絵でも、客観的な指摘を受けた上で一晩置くと全然違って見えました。絵の上手な方からアドバイスをもらう重要性を実感しました。

ぼかしツール(塗り)

続いて塗りの勉強をしました。

これに関しては、友人から借りた「萌え絵の教科書」(http://www.amazon.co.jp/萌え絵の教科書-三才ムック-vol-385-refeia/dp/4861993504)をまず一通り読みました。この本は、自分が絵を描く方法についてわかっていることとわかっていないことを整理し、調査すべきことを整理すること、そして自分の描き方が「我流」になっていない(非効率でない)と自信を持つ上で大きな役割を果たしました。

萌えイラストなどでよく見る肌の綺麗なグラデーションを会得したい!というのが絵を描く上での目標だったのですが、今回はそのためにぼかしツールを使う最も基本的な方法を学びました。

 

まず、正確な円や、模様などのパターンは必死に描こうとせず、外部画像を読み込んでぼかしたりすることで使うという方法を覚えました。今回は背景の月に、パワポで描いたベタ塗りの円を読み込んで引き伸ばして使っています。トーンや服の模様などにもこの方法が使えるそうです。

続いて、目の描き方です。

これは、以下の講座が大変、大変役に立ちました。今まで、まつげなどを含めた白黒の目を描くことはできていたのですが、グラデーションつきの綺麗な塗り方については全く未知でした。

www.pixiv.net

 今回は、実はこれの5番までしか行っていません。これ以降は、もっと上達してから、この微調整がかなうくらいの絵が描けるようになってからやってみます。この4→5番の手順でぼかしツールを使うのですが、これは自分が全く知らなかった概念で、パラダイムシフトに近い(と言ったら多少大げさですが…)と言っていいほどの技法でした。

グラデーションはこれでつけた上で、眼の白いハイライトや虹彩を描き、ぼかすということを行いました。

ベタ塗りを終えた段階で(メイキング6枚目)、完成までの到達率は40%ほどに感じました。「なんだか光が足りないな…色が悪いのだろうか…」と思っていたのですが、塗りにハイライトを入れるだけで、途端に到達率が95%ほどに感じられました。ハイライトを入れるだけで、思いの外随分としっかりした絵になったり、ぼかしツールを使うだけで思いの外良いグラデーションが作れたりという体験をし、「何をしたらどうなるのか」「どのような工程で到達率がどれくらいなのか」という感覚も、絵を描いていて息切れしない上で重要なことだと感じました。

また、模写全体の話になりますが、模写をする上で意識しているのは、一画素一画素コピーするのではなく、「何を考えたらこの塗り方/線の描き方をするのか」を逆算し、その気持ちを真似し会得することを意識しました。例えば、髪の影の付け方は、その規則がどうなっているのか意識しました。

そして完成!

今回は、自分でもびっくりするくらい上達したと思います。(最初のレイちゃんのイラストと比べたら、客観的に見てもそうだと思います…!)しばらく、感動にひたり、自分の描いたものをずっと見つめていました…w

そこで、今回の感動をしたためようと、ブログを始めた次第です。今後も絵を描く上で獲得していった技術やその記録を書いていきたいと思います。

今回の制作期間は、ラフ・ペン入れ1日、塗り1日でした。(間に休みが1日ありました。)描いていたのはいずれも休日だったのでかなり時間がかかりました。

製作環境

最後になりますが制作環境です。

メイキング

以下が大雑把なメイキングになります!

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